「イスラム国」人質事件で「合同捜査本部」を設置[2015/02/03 16:15]

 後藤健二さんと湯川遥菜さんの居住地を管轄する警視庁と千葉県警は、「合同捜査本部」を設置しました。人質強要処罰法違反容疑を視野に、約60人態勢でインターネットに公開された動画の「覆面男」の特定など映像の分析を中心に捜査が行われます。また、2人がシリアに入国した足取りやガイドなど接触した人物の特定、入管当局での2人の記録などを調べるとしています。こうした捜査本部の設置は過去にも例があり、2004年にイラクで日本人男性が殺害された事件では、福岡県警が捜査本部を設置。また、おととし、日本人10人が犠牲となったアルジェリア人質事件では、神奈川県警が生存者から聞き取りを行うなどしました。海外で日本人が重大犯罪に遭った場合には、日本の刑法が海外でも適用される「国外犯」規定によって捜査が行われます。その場合、通常は現地の捜査当局と連携しますが、今回、「イスラム国」が活動するシリアとイラクは情勢が不安定なため、捜査は難航するとみられています。

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