ナンペイ事件 指紋“一致”の男とは? 背景は?[2015/02/18 17:07]

 約20年前、東京・八王子市で起きたスーパー「ナンペイ」事件で急展開です。女子生徒2人が縛られた粘着テープから指紋の一部が採取され、10年ほど前に死亡した男の指紋とほぼ一致していたことが分かりました。指紋がほぼ一致した男とは、どういう人物なのでしょうか。

 (社会部・猪ノ口克司朗記者報告)
 男は事件当時、東京の多摩地域に住む日本人で、10年ほど前に病死しています。照合された指紋は、女子生徒2人を縛っていた粘着テープの粘着面から採取されていました。警視庁は、DNA型などの組織片を壊さないようにするため、重ねられたテープを「剥離剤」を使って剥がして採取しましたが、被害者や捜査関係者のものと一致しておらず、犯人が女子生徒2人を縛った際に付着した可能性があるとみられています。そして、警視庁は粘着テープから採取された指紋の一部について、前歴者などを含む1000万人以上とされる指紋のデータベースと照合した結果、この日本人の男とほぼ一致したということです。また、男の死亡時の年齢は60代だったことが新たに分かりました。捜査関係者によりますと、男はもともと捜査線上に浮上していた人物ではないということです。
 (Q.今後の捜査は?)
 ある捜査関係者は「男は八王子に土地勘があり、事件に関与した疑いがある」と話しています。ただ、指紋で個人を特定し、逮捕する要件を満たすには、指紋の「隆線」の形や位置など「特徴点」と呼ばれる基準が12点、一致する必要があります。男と一致した指紋は鑑定が可能だった8点で、すぐに逮捕に結び付く証拠にはなりません。現場に残された足跡が1人分だったことから単独犯の可能性もありますが、一方で、不審車両の目撃もあることから共犯説もあります。警視庁は、鑑定された指紋に着目する一方で、この男が実際に事件に関与したかどうか、周辺を慎重に捜査しています。