“仮置き草”放射能濃度が基準超え「指定廃棄物」に[2015/03/06 11:52]

 福島第一原発の事故で拡散した放射性物質に汚染された「指定廃棄物」は、12の都と県で約15万7000tに上ります。なかでも、稲わらや肥料が汚染された場合、一般の敷地に置かれたままになっているところも少なくありません。原発事故から4年が経ち、こうした廃棄物を覆うシートが劣化し、破れてしまう恐れもあります。

 栃木県内の農家では、屋外に積んでいた草が放射性物質が混じった雨水などにさらされた結果、放射能の濃度が基準を超え、「指定廃棄物」となってしまいました。行き場が決まるまで、化学繊維の袋に入れてシートを掛け、敷地内に置いてあります。
 保管している農家:「(仮置きは)最終処分場ができるまでということで、結局、4年ですよね。国で何とかしてほしい、早く。不安がいっぱいのまま毎日、仕事している」
 栃木県だけでも、公有地以外の農家や会社など民間の敷地で保管されている指定廃棄物は142カ所で8000tに上りますが、原発事故から4年近くが経ち、袋やシートが劣化して破れてしまう危険性も心配されています。国は各県に焼却設備を備えた最終処分場を作り、まとめて保管する方針ですが、候補地となった自治体では住民の反発などもあり、詳しい現地調査が進んでいません。
 望月環境大臣:「我々が一番、心配するのは、(保管場所での)台風や竜巻など自然災害。(候補地の住民に)誠意を持って一つひとつ丁寧に説明する努力を引き続きしていきたい」