「トワイライトエクスプレス」 ファン万感の旅立ち[2015/03/12 11:45]

 豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」が12日、ラストランを迎えます。トワイライトエクスプレスは、大阪から札幌までの1500kmを22時間で結ぶ日本最長の寝台特急です。スイートルームやガラス張りで景色が一望できるサロンカーなどが人気を呼び、25年間余りで116万人が利用しました。まもなくJR大阪駅から最後の列車が出発します。

 (高橋大作アナウンサー報告)
 26年間走り続けた夢の寝台特急。その最後の姿を見ようとJR大阪駅には大勢の鉄道ファンが結集しています。実は10日、11日と強風のため、トワイライトエクスプレスの運行は取りやめとなっていました。そして、12日の出発についてもまさにお天気次第。かなり風が強く感じますが、担当者がギリギリまで見極めをし、「いける」と判断をしたのが11日の夕方でした。早く着くことが目的ではなく、列車の旅そのものを楽しむのがトワイライトエクスプレスのだいご味です。最後の乗客は「これで乗ることができるのが最後というのが本当に悲しい」というふうに口々に寂しさを表現していましたが、26年間整備を担当した男性に話を聞きますと、「きょう卒業できて本当にホッとしている。ラストラン、奇麗にかざってほしい」と話していました。1989年、平成元年に走り始め、116万人の乗客を運んだトワイライトエクスプレス。車両の老朽化を理由に引退が決まりましたが、その名前はJR西日本が2017年春に導入を予定している新しい豪華寝台列車に引き継がれることが決まっています。このラストランの列車はダイヤ通りに運行しますと、13日の午前9時52分に札幌駅に到着します。

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