24時間監視、動こうともせず 松本死刑囚の様子は?[2015/03/20 17:29]

 松本智津夫死刑囚の最近の様子ですが、どんな様子なのでしょうか。松本死刑囚が収容されている東京拘置所前から報告です。

 (社会部・原田悠生記者報告)
 松本死刑囚は独居房にいて、その様子は職員らが常時、モニターを通して監視しているということです。関係者によりますと、松本死刑囚は7年以上にわたって誰とも面会していない状態が続いているということです。松本死刑囚は、2006年ごろまでは、車椅子に乗って面会室に出てくるなどしていましたが、すでに会話が成立しない状態でした。しかし、死刑が確定した2007年以降は、拘置所の職員が、面会の要請がある旨を伝えても呼び掛けに応じず、動こうともしないということです。こうした状態は、今も続いているとみられます。審理が続いている高橋克也被告の裁判でも、弁護側は、真相を明らかにするために、再三、松本死刑囚の証人尋問を行うよう求めていますが、裁判所は必要性がないとして退けていて、実現していません。松本死刑囚の責任能力などを巡っては、現在、再審を求める3回目の裁判が行われています。
 (Q.信者への影響力は今でも残っているのか?)
 公安関係者や「アレフ」の元信者の話などによりますと、アレフは、今でも東京拘置所を「聖地」と位置付けています。年に数回、全国のアレフ信者らが東京に集まる集中セミナーの前後には、信者ら数人が連れ立って拘置所の周りを歩いて回っているということです。事件から20年が経った今も、松本死刑囚の影響力は色濃く残っていると言えます。

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