箱根の観光客に戸惑いも 半径300mに避難指示[2015/05/06 10:32]

 火山活動が活発化している箱根山について、気象庁は噴火警戒レベルを「2」の火口周辺規制に引き上げました。箱根山近くから現在の状況を報告します。

 (社会部・杉原啓太記者報告)
 規制エリアとなっている大涌谷から2kmほど下った場所に来ています。白煙が強まったり弱まったりを繰り返していて、朝に比べるとかなり弱まっているような印象を受けます。気象庁が噴火警戒レベルの引き上げを発表した6日午前6時には、私はちょうど大涌谷の取材をしていました。蒸気の勢いは5日とあまり変わらない印象でしたが、白煙が濃く、量がやや多いように感じました。現在、火口から半径300mの範囲では避難指示が出ています。それを受け、現場周辺では交通規制が本格化しています。私の後ろを通る道路には、先ほどから下山する車が多く通っています。大涌谷へ通じる県道は1kmほどの区間で現在、通行止めになっています。通行止めが始まる場所には警察官4人が待機し、車で訪れる観光客の退避を促しています。また、箱根ロープウェイを全線で運休、大涌谷へ続くハイキングコースも2kmの区間で通行止めとなり、登山客はルート変更を余儀なくされています。観光客に話を聞くと、警戒レベルの引き上げを受けて早めに帰宅するという人もいて、一部で戸惑いの声も広がってきています。

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