「ひまわり8号」撮影 爆発的噴火の瞬間は…[2015/05/29 16:13]

 気象庁は、今後も爆発的な噴火が発生する恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。気象庁から報告です。

 (社会部・郭晃彰記者報告)
 気象庁は29日午後4時に最新の情報を発表しました。この情報によりますと、口永良部島での噴火は午後4時現在も続いていて、白色の噴煙が火口上空200mまで上がっているということです。また、気象庁が急遽(きゅうきょ)、派遣した機動観測班が上空から確認しました。新岳の西側のほか、北東方向にも火砕流が流れた跡を確認したということです。気象庁は、今後も29日の噴火と同じ規模の爆発的な噴火の恐れがあるとして、火砕流や噴石への警戒を呼び掛けています。また、気象庁は、試験運用中の気象衛星「ひまわり8号」が撮影した爆発的な噴火の瞬間を捉えたカラー画像を公開しました。口永良部島から東の方向に灰色の火山灰が多く流れていて、また、西側にも少し流れているのが分かります。当時は西から東に向かって風が吹いていて、火山灰はこれに乗ったものとみられます。屋久島上空を通り、100km近く東の海まで広がったものと思われます。気象庁は、火山の専門家らによる火山噴火予知連絡会の拡大幹事会を早ければ30日にも開催します。今回の噴火のメカニズムや今後の噴火の可能性について詳しく議論する方針です。

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