検察官役の3弁護士決まる 東電元会長ら強制起訴へ[2015/08/21 15:00]

 福島第一原発の事故で、検察審査会が東京電力の元会長ら3人の強制起訴を決めたことを受け、東京地裁は、検察官役となる弁護士3人を指定しました。

 原発事故を巡っては、東電の勝俣恒久元会長(75)、武藤栄元副社長(65)、武黒一郎元副社長(69)について、東京地検が2度、不起訴処分としましたが、検察審査会は先月、再び「起訴すべき」と議決しました。これを受け、東京地裁は21日、第二東京弁護士会から推薦を受けた石田省三郎弁護士(68)、神山啓史弁護士(60)、山内久光弁護士(51)の3人を検察官役として指定しました。石田弁護士と神山弁護士は、東電女性社員殺害事件で再審無罪が確定したゴビンダ・マイナリさんの弁護人を務めていました。今後、3人は補充捜査が必要かどうか検討したうえで、業務上過失致死傷の罪で勝俣元会長らを強制起訴し、裁判で刑事責任を問うことになります。

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