栃木・黒川が増水 沿岸の住宅が倒壊 住民は無事[2015/09/10 11:48]

 栃木県鹿沼市で、氾濫危険情報が出ている黒川では、増水によって複数の住宅が倒壊しています。

 (社会部・鈴木彩加記者報告)
 私は鹿沼市の黒川に架かる橋の上にいます。9日から降り続いた雨の影響で、川は茶色くにごり、流れがとても速くなっています。また、かなり増水していて、川と地面の境目を一見して判断することは難しいです。赤い屋根の住宅は大きく傾いていて、今にも水につかりそうになっています。また、外壁が剥がれ落ち、家の骨組みも見えてしまっています。そして、隣に別の家が1軒建っていたということですが、急激な川の流れにのまれてしまったといいます。いずれの住民の方々も、9日夜に避難していたことで、無事が確認されています。一方、警察によりますと、市内では黒川から4kmほど離れた日吉町で、住宅の裏山の土砂が崩れ、家にいた60代とみられる夫婦が巻き込まれました。男性は救出されましたが、女性の救出活動は現在も続いているということです。現在は雨が一時的にやんではいますが、断続的に降り続くという状況が続いていて、住民の方々は、「時間の経過とともに川の水位が上がり、流れは勢いが増してるように感じる」と話しています。また、「こんなことは初めてで、いつ水がひくのだろうか」など困惑の表情を浮かべています。

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