ノーベル医学生理学賞 北里大の大村教授ら3人に[2015/10/06 05:50]

 今年のノーベル医学生理学賞に北里大学特別栄誉教授の大村智さん(80)が選ばれました。熱帯の寄生虫による病気に効果がある薬を発見したことが高く評価されました。

 北里大学特別栄誉教授・大村智さん:「私の仕事は微生物の力を借りているだけの仕事。科学者というのは人のためにやらなきゃだめだと。人のためにやることが非常に大事だと思う」
 日本のノーベル賞受賞者はこれで23人となりました。大村さんは山梨県韮崎市出身で、山梨大学を卒業後、北里研究所の所長などを歴任し、現在は北里大学の特別栄誉教授を務めています。大村さんは微生物から生まれる物質を研究し、動物の寄生虫に対する薬「イベルメクチン」の開発に貢献しました。この薬はその後、熱帯地方の寄生虫による病気の一種で、失明に至る「オンコセルカ症」という病気の特効薬となり、アフリカや南米で年間3億人が使うまでになっています。ノーベル賞の授賞式は12月10日にスウェーデンで開かれます。

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