丸川大臣の謝罪を“否定” 環境省が幹部を擁護[2015/10/17 01:52]

 9月の関東・東北豪雨で、福島県で放射性物質を含む除染廃棄物を入れた袋が流出したことについて、環境省の幹部が「地元は心配していない」などと発言したとされる問題が波紋を広げています。

 この問題は15日、福島県郡山市で開かれたシンポジウムで、福島環境再生本部の幹部が「地元は心配していない」などと発言したとされるものです。講演は録音禁止の条件で行われましたが、閣議後の記者会見で丸川環境大臣は幹部の発言について謝罪しました。
 丸川環境大臣:「きのうのシンポジウムでの担当者の発言が、皆様に誤解を与える内容であったことについては極めて残念。私からもおわびを申し上げたいと存じます」
 ところがこの日の午後、事務次官をトップとする環境省幹部らの定例会見のなかで、環境省側は「シンポジウムで幹部はそのような発言はしていないと言っている」などと述べ、丸川大臣の謝罪を否定するかのような見解を示しました。第3次安倍改造内閣の目玉とも言われ、手腕が注目される丸川大臣ですが、省内の不協和音に直面した形です。

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