ゆでたて蕎麦が次から次に…「年越しそば」大盛況[2015/12/31 17:44]

 1年の締めはやっぱり年越しそばで、という方も多いのではないでしょうか。東京・港区の老舗そば店は朝からフル回転で、調理に大忙しです。

 (社会部・鈴木彩加記者報告)
 厨房(ちゅうぼう)いっぱいにそばの香りが漂っています。職人が30日夜から3交代制で休みなくそばを打ち続け、普段の4倍にあたる4000食分を準備されたということです。午前11時から開店していて、お客さんの長い列が途切れることなく、従業員の方々が大忙しです。普段は10人程度で営業していますが、31日は2倍以上の人数で対応しているということで、ゆでたてのそばが次から次へとお客さんのもとへと運ばれていきます。店によりますと、そば粉を仕入れている茨城県が9月の水害で大きな被害を受けるなどしたために、仕入れの値段が上がってしまいました。それでも、1人でも多くの人に味わってほしいと、価格はそのままだということです。また、今年のトピックとしては、海外からの観光客が過去最高になった影響もありまして、外国人のお客さんが去年と比べて3割ほど増えたということです。
 そば店の店主:「(Q.1年間を振り返って、どういう気持ちで年越しを迎える?)和食が世界遺産に登録されたということで、やっぱり、そば屋にとっても大みそかの年越しそばを食べて去年の体を奇麗にして、来年、新しい年を迎えるという、江戸時代から続いているこういう習慣がますます盛んになってきたというのが、大変ありがたいことだと思っています」
 夕食時が近付き、ますます混み合いを見せてきました。この後も、このにぎわいは続きそうです。

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