喜びと不安入り混じる 地元は和解に慎重姿勢[2016/03/04 16:59]

 国と沖縄県の法廷闘争が一転、「和解」となりました。沖縄県の普天間基地の辺野古移設を巡る訴訟で、和解が成立し、辺野古での埋め立て工事は一時中止されることになりました。基地移設で揺れる沖縄県辺野古から報告です。

 (棚原大悟記者報告)
 キャンプシュワブでは現在、工事をする様子は見えません。辺野古では連日、いつ埋め立て工事が始まるのか警戒が強まっていたため、工事停止の一報を受け、市民たちからは喜びの声が上がっていました。ただ、時間が経つにつれて、「政府がまた、沖縄をだまそうとしているんじゃないか」「選挙対策ではないのか」などといった心配する見方も出ていました。また、話し合いをして、もし、それが決裂した場合には「再び工事が再開されはしないか」と不安視する声も上がっています。この海に基地建設が持ち上がって約20年が経ちますが、長年、振り回されてきた市民たちの間には、一喜一憂しないよう慎重に和解の内容を注視しようといった雰囲気が広がっています。辺野古では市民たちが5日以降も座り込みを続け、警戒を強めることにしています。

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