鬼怒川決壊・水害から半年 被災中学校で卒業式[2016/03/10 11:47]

 茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊してから10日で半年です。校舎などが浸水し、大きな被害を受けた中学校で卒業式が開かれています。

 (社会部・古武家朋哉記者報告)
 堤防の近くに位置する石毛中学校では、生徒の多くが自宅などの浸水被害を受けました。卒業する3年生からは卒業する喜びとともに感謝の気持ちが伝えられました。
 石下中学校卒業生:「卒業式どころじゃないと思ったが、体育館でできることになって感謝してるし、うれしい」「ボランティア活動をしてくれた人に感謝」
 当時、校舎は約80センチ浸水し、体育館には泥水が流れ込みました。この時、職員らと一緒に泥水をかき出したのは、2000人ものボランティアでした。全国からたくさんの励ましのメッセージが届き、生徒たちは「元気付けられた」と話していました。学校では、授業で当時の映像を見直すなどしています。次に同じことが起きた時、地域の一員として何ができるか生徒たちに考えてもらう「心の教育」を続けてきました。生徒の一人は「他の所で災害が起きた時、ボランティアに行って恩返しがしたい」と力強く話していました。

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