「炉心溶融」マニュアル公表巡り、原因検証へ初会合

　福島第一原発事故で東京電力が炉心溶融「メルトダウン」の判断基準を示した社内マニュアルを事故から5年経って公表した問題で、原因を調べる検証委員会が初会合を開きました。

　この問題は、東電が事故の3日後には1号機から3号機で最大55％の炉心溶融「メルトダウン」が起きていたことを知りながら、認めなかったものです。東電は「メルトダウンの判断基準がない」と説明してきましたが、炉心の5％が損傷した場合はメルトダウンと認め、公表するマニュアルがあったとして今年2月に公表しました。東電は弁護士3人による検証委を17日に立ち上げましたが、検証過程は非公開となっています。