避難所でノロウイルス発生 住民に不安広がる[2016/04/24 11:45]

 熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村では、一部の避難所で25人が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴え、うち1人がノロウイルスに感染していたことが分かりました。災害対策本部から報告です。

 (市川瑠生記者報告)
 南阿蘇村では感染拡大を防ぐために、医師や保健師が24時間態勢で避難所のトイレなどで衛生管理にあたっています。南阿蘇村の避難所の一部では、これまでに25人が嘔吐や下痢の症状を訴え、このうち14人が入院、うち1人からノロウイルスが検出されました。避難所のトイレでは、保健師などが24時間態勢で手洗い指導をしているということです。また、南阿蘇村では感染拡大を防ぐために、24日午後からノロウイルスの感染があった避難所で住民が生活している体育館をすみずみまで消毒する予定です。
 避難所の住民:「怖いです。うちは母が90歳で、かなり疲れている」
 一方で、南阿蘇村では依然、2人と連絡が取れないままです。高野台地区の土砂崩れの現場の捜索は23日、雨で中断していましたが、24日午前8時から自衛隊、警察、消防が順次、捜索を再開しました。雨が降ったりやんだりしているため、24日も捜索は難航が予想されます。また、避難所の生活環境の悪化は深刻です。その対策が急がれています。

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