3度の移転余儀なくされ…宇土市庁舎“損壊”で [2016/04/25 17:12]

 地震の影響で3度の移転を余儀なくされた熊本県宇土市役所前から報告です。損壊はどんな状況なのでしょうか。

 (斎藤康貴アナウンサー報告)
 市役所は特に4階と5階部分の損壊が激しく、4階は柱がほとんどなくなってしまっています。市役所では地震発生後から3回の移転を行っています。まず最初は前震の際に別館に移転しました。ただ、その後すぐに本震が起きます。本震が起きるとこの市役所は倒壊してしまい、別館に倒れ掛かってしまう可能性があるということで、また、移動しなければならなくなりました。2回目の移転は駐車場のスペースにテントを建てて、そこに仮の市役所をつくりました。担当者の人から写真をもらいました。プレハブやテーブル、さらにはパイプ椅子が並んでいて、本当に簡易的なつくりとなっています。ただ、ここも雨や風をしのげない等の理由もあり、また、移動を余儀なくされます。最終的に、3回目の移転で今の体育館に移転したということです。この宇土市の避難所は住宅が倒壊しておらず、インフラも通っているにもかかわらず、避難している人がたくさんいます。話を聞くと「1人が怖い」「夜は人と一緒にいたい」と話しています。さらに津波の存在です。「津波があった時に逃げられる場所にいたい」とも話していました。この余震が早く収まって平穏な生活に戻れることを願っています。

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