三宅島で火山性微動 火山ガス放出量が大幅に増加[2016/05/12 22:43]

 伊豆諸島の三宅島で11日夜から12日にかけて火山性微動が発生し、火山ガスの放出量が大幅に増えています。地震活動などに変化はなく、気象庁は引き続き火口からの火山灰の噴出などに警戒を呼び掛けています。

 気象庁によりますと、三宅島では11日午後11時ごろから12日午前3時ごろにかけて、地下の火山ガスの動きを示す火山性微動が発生しました。また、12日に行われた現地調査では、火口から出る火山ガスの二酸化硫黄の量が1日あたり約1200トンと、先月18日の調査で観測された80トンに比べて大幅に増えていることが分かりました。火山ガスの放出量が1000トンを超えたのは2013年8月以来です。地震活動などには大きな変化がみられないということです。気象庁は「一時的な活動の可能性が高い」として、噴火警戒レベルを「1」としたままで、引き続き山頂の火口や噴気が出ているところから500メートル以内では突発的に火山灰が噴き出す恐れがあるなどとして注意を呼び掛けています。三宅島では2013年1月のごく小規模な噴火以来、噴火は確認されていません。

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