ブタからヒトへの「異種移植」 国内初の実施容認へ[2016/05/27 11:54]

 動物の臓器や細胞をヒトに移植する「異種移植」の国内初の実施について、厚生労働省は27日の審議会で容認する見通しです。

 容認されるのは、ブタの膵臓(すいぞう)から細胞を取り出して特殊な膜で包み、1型糖尿病患者へ移植する研究です。細胞がインスリンを分泌して患者の血糖値を下げる効果があるということで、研究チームは、早ければ3年後の臨床研究を目指しています。異種移植はこれまで感染症のリスクから事実上、認められていませんでしたが、海外の先行事例で感染の報告がないことを踏まえ、厚労省の審議会は「患者を生涯定期検査する」などの条件付きで移植を容認する見通しです。臓器移植のドナーが不足するなか、新たな治療法として期待されます。