天文衛星「ひとみ」 銀河団の観測に成功[2016/07/07 06:02]

 運用を断念した日本の天文衛星「ひとみ」が壊れる前に、銀河の集まりである銀河団の観測に成功していました。

 2月に打ち上げられたひとみは誤って高速回転して分解し、3月26日に通信が途絶えました。しかし、壊れる前に、地球から2億5000万光年離れたペルセウス座銀河団の中心部にあるブラックホール周辺を観測。その結果、周辺のガスの速度が予測の6分の1である秒速160キロ前後しかなかったということです。これは銀河系の成り立ちを探る手掛かりになるもので、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などのチームは、その結果をイギリスの科学誌「ネイチャー」に発表しました。チームでは、ひとみの運用が続けばさらに解明できたとしています。

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