豊洲“盛り土”問題 2008年に地下空間の活用を検討[2016/09/13 15:16]

 豊洲市場の主要な建物の下に「盛り土」がされず、空間となっていた問題で、東京都が2008年の段階で地下の活用を検討していたことが分かりました。

 有害物質が検出された豊洲市場の土壌汚染対策については、2008年に都が専門家らから提言を受けました。その直後から始まった工法を検討する会議では、都側が地下に駐車場を造るなど、地下空間の活用を提案していたことが分かりました。2011年に完了した建設工事の基本設計には、問題の地下空間が含まれています。13日に都庁では、築地市場をはじめとする市場関係者らが集まる会議が行われ、都の担当者は「これまでの都の説明と事実が異なっておりました」と述べたうえで、過去の経緯や安全性については早急に検証するとしました。築地の業界団体の伊藤裕康会長は、こうした事態に「都の対応がなっていない」と怒りをあらわにしました。

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