社会は「ストーカー」を止められるか?規制強化も…[2016/12/24 14:20]

 今月、ストーカー規制法が強化され、SNSを使った嫌がらせも処罰の対象になりました。しかし、課題は残っています。愛する女性を殺された人たちがストーカーの恐怖と防ぐことの難しさを語りました。

 ストーカー規制法が改正された。SNS上での執拗(しつよう)な書き込みが規制対象となるなど、ストーカー行為に対する厳罰化が進む。これで救われる被害者は大勢いるだろう…。しかし、厳罰化だけでストーカーの凶行を止めることはできるのだろうか。
 今回、2012年に神奈川県逗子市でストーカーに殺害された三好梨絵さん(当時33)の夫と兄に話を聞くことができた。そこで分かったことは、私たちの想像を超えたストーカー被害の深刻さと、そこから逃れることの難しさだった。
 これは、全く見知らぬ他人の話ではない。現に2015年だけで2万件以上のストーカー被害の相談が警察には寄せられている。ストーカー被害者と加害者は、あなたの近くにいるのだ。
 あなたは、被害者に「明るく接していれば大丈夫でしょう」とか、加害者に「新しい出会いを紹介すればいいでしょう」とか考えていやしないだろうか。そうした誤った理解が“殺人”という最悪の結果を招くことがあり得るのだ。
 ストーカーという犯罪は、「旧来の日本型コミュニティーではなかった」などと幻想的なことを期待するのではなく、どうか「今、私の身近な問題なのだ」と受け止めてほしいのです。

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