千葉県警が“令状GPS捜査”判断割れる中で全国初[2017/01/24 02:02]

 令状がない状態でGPS(全地球測位システム)端末を用いた捜査が違法かどうか裁判所の判断が割れるなか、千葉県警が全国で初めて令状を取得し、窃盗事件の関係者の車に端末を取り付けていたことが分かりました。

 捜査関係者によりますと、去年、千葉県警は自動車の窃盗事件を捜査していた際、関与が疑われる人物が乗る車に令状を請求してGPS端末を取り付け、居場所の確認を行っていました。警察が令状を請求してGPS端末を用いた捜査を行ったのは全国で初めてです。警察庁は2006年、「他の方法で追跡が困難な場合には令状なくGPS端末を用いた捜査が可能」などと各警察に通達していました。その後、各地で捜査が違法かどうかの訴訟が相次ぎ、最高裁はこの春にも判断を示す見込みです。警察庁は「GPS端末を任意捜査の手段として認める立場は変わらない」としています。

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