核兵器禁止条約への批准求める 72回目「原爆の日」[2017/08/06 19:08]

 広島は72回目の原爆の日を迎えました。被爆者からは核兵器禁止条約の政府の対応を批判する声が上がりました。

 広島市の松井一実市長は平和宣言で、先月に国連本部で採択された核兵器禁止条約に触れ、交渉に参加しなかった日本政府に条約締結に向けた対応を求めました。
 松井一実市長:「核兵器禁止条約の締結促進を目指して、核保有国と非核保有国との橋渡し役に本気で取り組んで頂きたい」
 その後に行われた被爆者団体と安倍総理大臣との面会では、政府の方針に抗議する声が出ました。
 広島被爆者団体連絡会議・吉岡幸雄事務局長:「被爆国である日本が反対し、署名することはないという驚くべき態度を取りました。私たちはこの態度に満腔(まんこう)の怒りを込めて抗議する。この態度を改め、条約に署名し、批准することを求める。都議選で自民党は惨敗した。国政でもそのことが起きることは十分ある」
 これに対して安倍総理は、これまでの政府の立場を繰り返しました。
 安倍総理:「核兵器のない世界を実現するには、核兵器国と非核兵器国の双方の参画が必要。我が国は唯一の戦争被爆国として、双方に働き掛けをしっかり行っていくことを通じて、国際社会を主導していくつもりだ」

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