長崎被爆者集団訴訟 1人の審理を地裁に差し戻し[2017/12/18 23:27]

 長崎で原爆に遭いながら被爆者と認められないのは不当だとして国などを訴えた集団訴訟で、最高裁は原告1人の審理を地裁に差し戻し、残りの約390人については訴えを退けました。

 長崎の爆心地から12キロ以内で、被爆しながら国の指定地域外だったために被爆者と認められなかった388人は、国などに対して被爆者手帳を交付するよう提訴していました。最高裁は18日の判決で、2011年に亡くなった男性について、投下から2週間以内に長崎市に入っていたことから、手帳を交付する対象者にあたるか審理を尽くすため、長崎地裁に差し戻す決定をしました。他の387人については最高裁は訴えを退け、敗訴が確定しました。原告団長の岩永千代子さん(81)は「これが司法の役割なのか、腹立たしい思い」と話しました。

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