富士山の混雑改善のための報告書案 協議会が承認[2018/03/27 23:24]

 富士山の混雑を和らげるための対策を検討してきた山梨県や静岡県などは、27日に開かれた協議会で具体的な数値目標を盛り込んだ報告書案を承認しました。

 2013年6月に富士山が世界文化遺産に登録され、登山客の混雑状況の改善をユネスコから求められていた山梨県と静岡県はこれまで協議を重ね、今月15日までに報告書案をまとめました。27日には山梨県や静岡県などが富士吉田市で協議会を開き、この報告書案を承認しました。これにより、登山者数に関する具体的な数値目標として、7月から9月の登山期間中、特に混雑するとされる「吉田口」で4000人を超える日数を3日以下、「富士宮口」で2000人を超える日数を2日以下とする目標が決まりました。入山規制は行わず、混雑予想カレンダーを公開するなどして混雑緩和に努めるということです。今回の承認を受けて、11月中に国がユネスコに英訳した報告書を提出する予定です。

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