ANNでは強制不妊手術に関する全国調査を行いました。その結果、手術が実施されたとみられる個人につながる記録が約3400人分、残されていることが明らかになりました。
調査は各都道府県への聞き取りなどの方法で行いました。その結果、不妊手術をされたか手術を受けることが「適当」と判断された人で、個人の特定につながる書類が21の道府県で3402人分、残されていました。なかには「痴漢の性欲の対象になる可能性が大きい」として、広島県の13歳の女の子も不妊手術の対象になっていました。一方、保存期間を過ぎているなどの理由で、半分以上の都府県で手術に関する資料が廃棄されていました。これまで国のまとめでは強制的な不妊手術を1万6475件、実施したとされていますが、個人を特定する記録はありませんでした。厚生労働省は実態を把握するため、来月にも全国的な調査を始める方針です。
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