頭皮の細胞から大量に毛髪を増やす技術の開発に理化学研究所などの研究チームが成功しました。今までの方法よりも100倍ほどの毛髪を生やすことができるということです。
理研の辻孝チームリーダーなどの研究チームによりますと、人の頭皮にある3種類の細胞を取り出し、特殊な機械で一緒に培養することにより、毛髪を生み出す「毛包」と呼ばれる器官を大量に作ることができるということです。従来の技術では1つの毛包からは1つの毛包しか培養できませんでしたが、新たに開発した技術では1つの毛包から約100の毛包を培養できます。この技術が実用化すれば、自分の頭皮細胞から大量の毛髪を生やすことができます。研究チームは、来年にも男性型の脱毛症の人を対象に臨床研究を始める予定で、早ければ2020年に実用化したいとしています。
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