マルサ告発の脱税額 2番目の低水準 手口は巧妙化[2018/06/15 08:00]

 国税庁は14日、昨年度の脱税事件について統計を発表し、告発した脱税額が統計開始以来、2番目に低い水準だったことが分かりました。

 国税庁調査査察部査察課・八原正夫課長:「収集すべき証拠も電子データの量が非常に増えていますので、そういった状況のなかで脱税の手口も複雑巧妙化している。(4月からは)クラウド上にあるデータについてもダウンロードして差し押さえることが可能になりましたので、証拠収集も円滑になったと思います」
 今年3月までの1年間に全国の国税局が告発した脱税事件は113件、脱税額は合わせて約100億円に上り、これは統計開始以来、2番目に低い水準です。4月からは電子データも強制的な差し押さえが可能になり、国税庁は今後も悪質な手口の脱税に積極的に取り組む方針です。

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