返還50周年の小笠原諸島 島民が将来に向け願い語る[2018/06/26 23:37]

 太平洋戦争でアメリカ軍に占領された東京・小笠原諸島が日本に返還されてから26日で50年です。戦火を乗り越え、独自の文化を育んできた島民が半世紀の歩みを振り返りました。

 セーボレー孝さん(60):「面白いでしょう、洋服が。ウェスタンスタイルと着物。和洋折衷、この時代はそんな感じだったんじゃないですかね」
 小笠原諸島の父島に住むセーボレーさん。200年前に最初に入植したといわれるアメリカ人の子孫だ。島では、日本人と様々な人種が共生してきたという。
 セーボレー孝さん:「衝突することもなく、仲良く生活して戦争で分断されますが、返還で戻ってきて昔のようなコミュニティーができた」
 第2次世界大戦後、アメリカの統治下におかれた小笠原諸島。1968年に日本に返還され、26日で50周年を迎える。
 セーボレー孝さん:「星条旗が降ろされるのを見て、日本の国旗が揚がって、これが返還なんだっていう感じを受けた記憶がありますね」
 世界自然遺産にも登録され、独自の文化を築いてきた。その裏にあったのは助け合いの歴史だという。

こちらも読まれています