住宅に大量土砂 「ダムあるから大丈夫」の意識も…[2018/07/10 17:02]

 西日本豪雨の被害者がいないか、10日も酷暑のなかで捜索活動が続けられています。広島市安芸区矢野東地区の土砂災害現場は、今年に入って土砂の流入を防ぐための治山ダムが完成したばかりでした。安否不明者の捜索が続く矢野東地区から報告です。

 (山口豊アナウンサー報告)
 今回の災害では治山ダムを乗り越えるような形でたくさんの岩、大量の土砂が流れてきて、6軒ほど家がありましたが、すべて流されました。そして今も大きな岩が転がっています。この辺りで今も7人が安否不明のままです。この住宅団地というのは、広島郊外の山を切り開いて造られました。広島では過去にも度々、こうした宅地造成地で豪雨災害が起きていたものですから、住民の人たちは沢の上にダムを造ってほしいと昔からずっと要望を出していたそうです。それが今年の2月末に完成して住民の皆さんは非常に喜んでほっとしたそうです。ただ、それがあだになってしまったのではないかと話す住民の人もいました。というのは、災害日にあの沢から岩が崩れてくる1時間ほど前には、この辺りに避難勧告が出されていました。それに気付いていた人も多かったんですが、ダムがあるから大丈夫なんじゃないかということで、家に残っていた人が多かったんです。そしてたくさんの物が流れてきました。例えば、トラックの荷台には岩の下に男性が1人挟まっていたそうです。すごく痛がっていたそうなんですが、住民が助け出したそうなんです。さらに道を大きな家が流れていったそうです。住民たちは砂防ダムがあったがゆえに、どこか安心した気持ちがあったのかと嘆いている人もいるんですが、別の住民はすべてを砂防ダムのせいにするわけにはいかない。今回は想定を超えるとんでもない自然災害が起きてしまったんではないかと話していました。