オウム残る6人死刑執行 東京拘置所からの最新情報[2018/07/26 09:41]

 オウム真理教元幹部で坂本弁護士一家殺人事件や地下鉄サリン事件などで殺人などの罪に問われて死刑が確定した6人の死刑囚について、法務省は死刑を執行しました。東京拘置所前から報告です。

 (社会部・前山裕一記者報告)
 6日に松本智津夫元死刑囚ら3人の死刑が執行されてから、警視庁による警備が強化されていました。26日は警察車両はいますが、表立って警備がいる状況ではありません。今回、端本悟死刑囚、豊田亨死刑囚、広瀬健一死刑囚の死刑が執行されたことにより、東京拘置所に収容されていたオウムの死刑囚すべてに刑が執行されたことになります。松本元死刑囚ら3人の死刑が執行されてから短い期間に続いて死刑が執行されるのは極めて異例のことです。そして、こちらにはまだ松本元死刑囚の遺骨があります。本人が刑の執行前に口頭で刑務官に対して「四女」と話したとされることから、法務省は遺骨を松本元死刑囚の四女に引き渡すことにしています。四女の代理人を務める滝本太郎弁護士は、遺骨を粉状にして太平洋上で船から散骨する方針を示しています。しかし、費用や手続きなどの面で国に支援を求めていて、遺骨が今後どうなるかはまだ決まっていません。一方、三女らの代理人は法務省に要求書を提出していて、松本元死刑囚の妻に引き渡すように求めています。ある法務省幹部は「長期間にわたって東京拘置所で保管することになるのではないか」と話していて、公安当局は信者らの動向について引き続き警戒をすることにしています。

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