強制的な手術で「寂しい気持ち」 夫婦ら国を提訴[2018/09/28 18:50]

 旧優生保護法のもとで強制的に不妊手術を受けさせられたとして、近畿地方に住む5人が損害賠償を求めて国を提訴しました。

 神戸地裁で訴えを起こしたのは、兵庫県明石市に住む小林宝二さん(86)、喜美子さん(86)夫婦と兵庫県内に住む70代の夫婦です。2組の夫婦はいずれも聴覚障害があり、それぞれ夫と妻が20代の時に旧優生保護法に基づいて強制的に中絶手術や不妊手術を受けさせられました。2組の夫婦は「子どもを産み育てる権利を奪われた」として国に4400万円の損害賠償を求めました。この問題で聴覚障害者が提訴するのは初めてです。
 小林喜美子手話:「周りの夫婦が可愛いお子さんを育てている様子を見て、寂しい気持ちで暮らしていました」
 また、大阪地裁でも15歳の時の病気が原因で知的障害を抱える女性(75)が同様の被害を受けたとして提訴しました。

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