今後増える「計画運休」 告知と確認になお課題も[2018/10/01 16:59]

 台風24号は都内で最大瞬間風速が観測史上1位になる地点が出るなど、猛威を振るいました。首都圏で初めて行われた「計画運休」の概要をもう一度、確認します。

 まず、JRでは台風が近付くにつれて先月30日夕方から路線ごとに運転を取りやめていったほか、午後8時以降は在来線全線で運転を休止することを決めました。私鉄では、小田急電鉄は午後9時ごろ、京王電鉄が午後11時までに、東急電鉄も午後11時55分までに、それぞれ全線で運転を取りやめました。こうした計画運休について、各鉄道会社ではホームページやメディアなどを通じて呼び掛けていましたが、駅には早めの運転終了を知らずに電車を逃した人が多く残っていました。交通機関などの安全マネジメントに詳しい関西大学の安部誠治教授によりますと、「こうした計画運休は台風の予想進路や予想雨量などの情報をもとに行われるため、早めの判断が非常に難しい」と話しています。一方で、今後は台風やゲリラ豪雨の際、こうした計画運休が増えていくとみています。理想的な伝え方としては、鉄道会社は遅くとも5時間前にはホームページなどで告知することが重要だとしていて、さらに利用者側でも鉄道会社が発信する情報を積極的に、こまめに確認する必要があるとしています。

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