紅葉の名所がピンチ  台風の影響「塩害」が…[2018/10/09 16:55]

 今からが見頃だというのに神奈川県鎌倉市などの紅葉の名所が思わぬ事態に直面している。列島を襲った台風の影響で、イチョウや紅葉の葉に「塩害」が起きて茶色く枯れてしまっている。

 鮮やかな黄色で彩られたイチョウ並木。本来ならこうなるはずだったのが見頃を前に残念なことに。東京・江戸川区にある葛西臨海公園のイチョウ並木が黄色く色付く前に茶色く変色し、枯れてしまっているのだ。実はこの現象、関東各地で相次いでいる。横浜市の公園ではイチョウの葉が半分だけ季節が加速したかのように枯れ、お隣の鎌倉市でも鶴岡八幡宮に向かう参道沿いのイチョウ並木が無残な姿に…。トップシーズンを前になぜこうした現象が起きているのか。専門家が指摘するのが列島を縦断した台風24号だ。関東では鎌倉で36.8メートルを記録するなど暴風となったが、厄介なのが海から吹き込む南寄りの風。激しい風によって葉と葉がぶつかり合って傷が付いたのに加え、巻き上げられた海水の塩分が葉に付着。葉が脱水症状を引き起こす塩害まで起きたため、海側の葉だけが枯れたと考えられるという。特に被害に遭いやすいのが強風にさらされる斜面の上。紅葉が境内を彩ることで知られる浄智寺では…。
 浄智寺の庭師・馬上勇造さん:「紅葉なんですけど、塩害できれいに紅葉しないで縮れちゃいましたね。こう汚らしく…。葉っぱが全部だめですね」
 今も残る台風の爪痕。鎌倉市では「一部、枯れてしまっているところもあるが、他にも紅葉スポットはたくさんあるので、市のホームページなどで紅葉状況を確認して観光に来てほしい」としている。