豊洲市場ってどんなところ? あさって見学開始[2018/10/11 18:52]

 13日から豊洲市場の一般客の見学が始まります。そこで、意外と知られていない豊洲の街に注目しました。ご存じかもしれませんが、豊洲は埋め立て地です。大正時代に埋め立てが始まり、関東大震災のがれき処理などにも使われたと言われています。その埋め立て地が1937年に豊洲と命名されました。豊洲はその後、造船の町、工業エリアとして発展しました。ところが、2000年代に入って町並みは様変わりします。それが、タワーマンションの建設です。現在、人口は約3万7000人。ここ10年で倍以上に膨れ上がりました。
 現在の豊洲の有名スポットといえば、ショッピングセンターの「ららぽーと豊洲」ですが、地元の人にあまり知られていない隠れた名所を教えてもらいました。豊洲には、ある有名店の1号店があります。それは、セブン−イレブンの1号店です。セブン−イレブンが日本で初めてフランチャイズの経営者を募集したところ、たまたま豊洲4丁目にある酒店が手を上げて1974年にオープンしました。
 豊洲市場に関して気になるのはアクセスです。電車の場合、東京駅からJR、ゆりかもめと乗り継いで約40分。市場前駅で降りて豊洲市場は本当に目の前でした。都営バスを利用した場合も東京駅から約40分のアクセスです。
 豊洲市場は築地市場と比べると様々な面で進化しています。まずは、徹底した温度管理です。築地は壁がない開放型の市場でしたが、豊洲は徹底した温度管理を目指す「閉鎖型」の市場になっていて、競り場や仲卸売場は魚の鮮度を考え、一定の温度に保たれています。温度だけではなく、衛生面も管理されています。搬出口には上から風が吹き付けるエアカーテンなども備わっています。これらは、ほこりや虫の侵入を防ぐ効果があるといいます。そして、市場の床にも秘密があります。それは床の緑色です。緑色は、色彩学の観点からマグロの身の赤色の真反対の色となっていて、見栄えが良くなるようになっています。
 豊洲市場で行列必至と思われるグルメ店をご紹介します。まずは、水産仲卸棟に入る「寿司大」です。築地では行列が絶えなかったことから、豊洲でも人気店となりそうです。次に、イタリアンの名店「トミーナ」です。看板娘は90代のおばあちゃんです。そして、豊洲の魅力は新鮮なお魚だけではありません。市場を見学した後はこんなものをお土産にいかがでしょうか。豊洲のビルの屋上でミツバチを育てていて、そのハチミツを使ったマドレーヌや、そして、ハチミツビールなどの商品が販売されています。ハチミツビールはセブン−イレブン1号店でも買うことができるそうです。一般客の見学は13日から無料で入ることができますが、大人気のマグロの競りの見学は来年1月15日からとなっていますのでご注意下さい。

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