辺野古 埋め立て承認撤回 効力の一時停止[2018/10/30 11:46]

 アメリカ軍普天間基地の辺野古移設を巡り、石井国土交通大臣は沖縄県による埋め立て承認撤回処分の効力を一時停止すると表明しました。これによって工事の再開が可能になります。

 石井国土交通大臣:「(普天間基地周辺の)騒音等の被害の防止を早期に実現することが困難となるほか、日米間の信頼関係や同盟関係等にも悪影響を及ぼしかねない」
 沖縄県の埋め立て承認撤回処分について、その効力の停止を求めた防衛省の請求を審査してきた国土交通省は30日、防衛省の請求を認めて承認撤回の効力を一時停止すると表明しました。移設工事の遅れは基地周辺の安全確保や日米関係に悪影響を与えかねないとした防衛省の主張を認めた形です。これを受けて岩屋防衛大臣は、辺野古の埋め立て工事を早期に再開させる意向を示しました。
 岩屋防衛大臣:「やっぱり危険な普天間の基地については一日も早い全面返還を成し遂げたいと。そのために工事をできるだけ速やかに再開をさせて頂きたい」
 これに対して沖縄県は、国と地方自治体の間の問題を処理する第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出る方針を固めたということです。

こちらも読まれています