多過ぎ?毎日が記念日 “語呂合わせ”がスゴイ![2018/11/22 18:59]

 11月22日といえば「いい夫婦の日」。婚姻届を提出するカップルが1年で最も多いと言われ、東京・練馬区では普段の10倍、100組以上が晴れて夫婦になるそうです。

 記念日として広く認知されたのは最近のこと。それもそのはず、その歴史は比較的浅く、30年前の1988年、当時の通産省が夫婦で余暇を楽しむ大切さをアピールすることを目的に提唱したのが始まりでした。こうした記念日、実は今週1週間だけで40近くあります。なかでも、20日の「いいかんぶつの日」は、干物の「干」が「十」と「一」で成り立っていることから「十一」。「乾物」の「乾」をばらばらにすると「十」「日」「十」「乞」となり、この「十」と「十」を足して「二十」、「十一月二十日に乾物を乞う」と読むことができるため、この日が記念日になったそうです。
 というわけで、戸惑うほどに乱立する記念日って誰がどのように決めてるのか、個人でも記念日は作れるのかという点を紹介していきます。まず、こうした記念日は国が制定したもの以外に日本記念日協会が認定したものもあります。協会が認定したものだけでも約2000件もあるそうです。つまり1日に複数の記念日もあるということになります。最も記念日が多い日は10月10日です。「体育の日」のイメージが強いですが、2000年以降、10月の第2月曜日に変更されています。50件もあり、例えば、「ポテトサラダの日」。食品会社が登録したもので、ポテトサラダによく使われるニンジン、ジャガイモ、キュウリ、タマネギを並べると10月10日に見えることから。そして「美容脱毛の日」もあります。毛があるを「1」、ないを「0」として「あるなし、あるなし」というわけで10月10日を記念日としたそうです。一方、うるう年にしかない2月29日はというと、4年に一度しかやってこない記念日がありました。「にんにくの日」は語呂合わせということで分かりやすいですが、気になるのが「円満離婚の日」。登録したのは結婚式ならぬ「離婚式」のプランナーをしている寺井広樹さんです。離婚届が最も多く提出されるのが3月ということで、結婚同様、幸せになるために前向きに離婚してほしいとの思いから3月直前の「2月29日」、語呂合わせで「2人に福あれ」というメッセージが込められているそうです。
 では、どのような手順で記念日になるのかというと、日本記念日協会の場合、条件として「特定の政党や政治活動」、そして「反社会的な活動の要素が強い」など記念日文化の発展を損なう恐れがあるものは登録できません。登録料は1件10万円。ただし、認定後に記念日についての活動を行っていない場合などは取り消されることもあるそうです。

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