脊髄損傷で初の再生医療容認へ 評価条件付きで[2018/11/22 19:11]

 厚生労働省は脊髄(せきずい)を損傷した患者に自分の細胞を使って機能の回復を狙う再生医療を条件付きで認める方針を決めました。

 厚労省の専門家会議は札幌医科大学などが開発した「ステミラック注」について、7年間程度、有効性や安全性を評価することを条件に製造販売を認める方針を決めました。ステミラック注は脊髄を損傷した患者の骨髄液から「間葉系幹細胞」と呼ばれる特定の細胞を培養して点滴で戻す方法で、脊髄の神経の再生を促すとされています。開発した札幌医科大学などの臨床試験では、13人の患者のうち12人で感覚などの機能が改善したということです。年内にも正式に承認される見通しで、脊髄損傷での再生医療製品の承認は世界で初めてとみられます。

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