世界初 患者自身の骨髄液から神経再生の治療法承認[2018/12/28 19:12]

 世界初の画期的な治療法です。札幌医科大学などが共同で開発した脊髄(せきずい)を損傷した患者の神経を再生させる医療製品が厚生労働省から製造と販売を承認されました。

 札幌医科大学・本望修教授:「厳しい状況の患者を1人でも多く救えるように今後も頑張りたい」
 承認されたのは、札幌医科大学と医薬品メーカー「ニプロ」が共同開発した再生医療製品「ステミラック注」です。患者自身の骨髄液から「間葉系幹細胞」を取り出し、約1億個に培養して点滴で体に戻すと、損傷した脊髄の神経細胞が再生して後遺症の改善につながるとされています。治験では脊髄を損傷した患者13人のうち、12人で機能の回復が見られたということです。7年ほどかけて有効性や安全性を評価することが条件で、早ければ来年春に実用化されます。

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