先の戦争「あゝ悲し」 昭和天皇の直筆原稿見つかる[2019/01/01 20:43]

 昭和天皇が晩年、和歌を推敲(すいこう)する際に使ったとみられる直筆の原稿が見つかりました。

 見つかったのは昭和天皇の直筆のものとみられる原稿29枚で、入手した朝日新聞がその一部を報道各社に公開しました。「宮内庁」という文字が入った紙に手書きで和歌がつづられていて、欄外にも注釈などが書き込まれています。晩年の1985年ごろから88年にかけて書かれたものとみられていて、先の戦争を振り返り、「あゝ悲し」などと表現しています。皇室に詳しい所功京都産業大名誉教授は「筆跡は昭和天皇の署名と矛盾がなく、記述の内容からも筆者は本人以外あり得ないだろう。昭和天皇のお心に迫ることのできる非常に貴重な資料だ」と話しています。

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