第160回芥川賞に2作品 直木賞は沖縄舞台の「宝島」[2019/01/16 19:10]

 第160回の芥川賞と直木賞が発表されました。芥川賞には2つの作品が選ばれました。

 芥川賞に決まった「ニムロッド」は、勤務先でビットコインの採掘を担当している主人公の視点から中絶や離婚のトラウマを抱えた恋人や小説家への夢に挫折した同僚との日々を描く作品です。作者の上田岳弘さんは兵庫県明石市生まれの39歳です。
 町屋良平さんの「1R1分34秒」は、鳴かず飛ばずの体たらくだった21歳のプロボクサーが変わり者のトレーナーと出会って成長していく姿を描いた作品です。作者の町屋さんは、東京・台東区生まれの35歳です。2016年に「青が破れる」で文藝賞を受賞して注目を集めました。
 直木賞には真藤順丈さんの「宝島」が選ばれました。宝島は、戦後から本土返還までの沖縄を舞台に幼なじみ3人の奮闘をふんだんに方言を使った語り口で描いた物語です。作者の真藤さんは東京・品川区生まれの41歳です。直木賞は初めてのノミネートでの受賞となりました。

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