東京高検のトップに黒川弘務氏が就任 抱負語る[2019/01/21 23:34]

 新しく東京高検のトップ、検事長に就任した黒川弘務氏(61)が21日に就任会見を開き、改正が続く刑事司法制度の運用について「現場の話を聞いて職責を果たしたい」と抱負を語りました。

 東京高検・黒川弘務検事長:「重大な権限を与えられていることの責任を強く意識し、慎重かつ誠実に職務を遂行し、国民の負託に応えて参りますのでよろしくお願いします」
 黒川氏は法務省の事務次官などを歴任し、司法制度改革や入管法改正などに取り組み、18日付で東京高検の検事長に就任しました。会見で黒川氏は、自らも携わった刑事司法の制度改正について「制度は作ってきたが、実務上どう運用して使われているか現場の話を聞いて職責を果たしたい」と意気込みを語りました。また、今年が裁判員制度の施行から10年の節目の年であることについても触れ、「検察は分かりやすい主張・立証の面でまだ足りない点もあり、どう克服すべきか考えていきたい」と話しました。一方、日産のカルロス・ゴーン被告の逮捕・勾留で海外から日本の司法制度が批判されていることについては「刑事司法制度は各国ごとに国民の理解を得ながら長い時間をかけ、構築してきたものだ」と話しました。個人的な考えとしたうえで、海外からの法の違いに対する指摘については「一事が万事で論じるのは相当ではないと思う」などと述べました。

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