開催に切実な背景 温泉街でもうひとつのアジア杯[2019/01/28 18:11]

 実は28日、雪深い群馬県みなかみ町でもう1つのアジアカップが開かれた。その競技は「雪合戦」。そこには何としても知名度を上げたいという、町の狙いがあった。

 28日夜にUAE(アラブ首長国連邦)で絶対に負けられない戦いに挑む日本代表。くしくも、群馬県の山奥でもう1つのアジアの頂点を決める戦いが行われていた。
 今年、初開催となる雪合戦のアジアカップ。決戦の地は関東随一の豪雪地帯、みなかみ町だ。アジア各地から80人が集結し、計8チームがトーナメント形式で激突する。ほほ笑みの国、タイから参戦したチームは今回、初めて雪を見たという。タイの初戦の相手は地元のスキー場で雪合戦の特訓を積んできた上海チーム。
 大会のルールはいたって簡単。1チーム7人が90個の雪玉を投げ合う。雪玉が当たってしまったら退場だ。全員をアウトにするか、隙を見て敵陣地に立てられた旗をゲットできれば勝利だ。試合は3セットマッチ。国境を越えた盛り上がりを見せる雪合戦のアジアカップ。決勝は上海チームとフィリピンチームの対決となった。
 しかし、なぜ群馬の温泉街で雪合戦のアジアナンバーワンを決める戦いが行われているのだろうか。雪合戦は冬に観光客数が落ち込むみなかみ町が打ち出した秘策だったのだ。雪で外国人観光客を呼び込もうとしても札幌や長野に比べて、みなかみ町には知名度がない。その状況を打破するためにアジアカップを開催したという。決勝戦は一進一退の攻防の末、中国が優勝。第1回の雪合戦のアジアカップは上海チームが優勝した。雪合戦を通してみなかみの雪の魅力が伝わったようだ。大会は来年もこの場所で行われる予定だ。