貴重映像 美智子さま自選の詩を朗読 その思いは…[2019/02/09 22:34]

 皇后さまが自ら選んだ詩の朗読をされる貴重な映像が公開されました。長年、活動をともにする関係者が語ったのは、皇后さまが込められてきたある想いでした。

 終戦から70年を迎えた年、御所で撮影された映像です。
 皇后さま:「かなしみの国に雪が降りつむ かなしみを糧として生きよと雪が降りつむ 失いつくしたものの上に雪が降りつむ」
 詩人の永瀬清子さんが1948年に発表した「降りつむ」。故郷の岡山で農業を営みながら詠んだ詩です。戦争で多くを失った人々を「冬を越せよ」「やがてよき春の立ちあがれ」と励ます作品。晩年に皇后さまとの親交もあった永瀬さんは1995年に亡くなりました。皇后さまはこの詩を英訳されています。つむがれた言葉を声に出し、伝える。9日、都内の大学では参加者が選んだ詩を日本語と英語で朗読する会が開かれていました。皇后さまも40年以上前から通われています。
 白百合女子大学・岩政伸治教授:「初めて白百合で開催された英詩朗読会で皇后さまがお読みになっている写真です」
 この朗読会は、皇后さまや親交の深かった教授が中心となり始まったそうです。
 白百合女子大学・岩政伸治教授:「日本の美しい作品をもっと海外に発信したいというお気持ちがお二人ともあられて」
 皇后さま:「朝は影が長いので少女の頭が私の足もとへとどく 朝風はやさしいので髪の一房が私の足もとでうごく」
 朗読会の世話人を務める岩政教授。海外への発信以外にも皇后さまが詩を選ぶ際に大切にされていることがあるといいます。
 白百合女子大学・岩政伸治教授:「常に弱い立場の方々に寄り添っている。戦争で亡くなられた方のことだったり、子どもたちのことだったり、それが私どもの一番、記憶に残る皇后さまの詩をお読みになる姿です」