iPS細胞で脊髄損傷を治療へ 慶応大の臨床計画了承[2019/02/18 16:57]

 iPS細胞を使って脊髄(せきずい)を損傷した患者を治療する世界で初めての再生医療の臨床研究の計画を厚生労働省の専門部会が了承しました。

 慶應義塾大学の研究チームが提出した臨床研究の計画では、事故などで脊髄を損傷した患者に他人のiPS細胞から作った神経のもとになる細胞を注射で移植します。対象患者は損傷から2週間から4週間経ち、手や足が動かせない完全まひの18歳以上の患者4人で、1年かけて効果や安全性を確認します。厚労省の専門部会が臨床計画を18日に了承し、近く根本大臣が正式に認めます。
 慶應義塾大学・岡野栄之教授:「やっとスタートラインに立ったかなという気が致します。我々が今、できることに関しまして、我々ができる範囲で万全を尽くして臨床に行くべき」
 脊髄を損傷した場合、完全に修復する治療法は確立されておらず、iPS細胞を使った今回の再生医療に期待が集まっています。

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