不正統計 調査方法変更は「自分の判断」当時の係長[2019/02/25 11:51]

 厚生労働省の不正統計問題を巡り、15年前に調査方法を変更した当時の担当係長が「誰にも相談せず、自分の判断で行った」と話していることが分かりました。

 厚労省の毎月勤労統計調査では大規模な企業を全数調査とするべきところ、15年前の2004年から一部だけを不適切に抽出して調査していました。関係者によりますと、当時の担当係長は特別監察委員会のヒアリングに対し、「自分の判断で調査方法の変更を決めた」「誰にも相談していない」と説明したということです。また、この担当係長はコンピュータープログラムで変更後の補正処理を行うよう技術担当者に指示したということですが、実際には長期間にわたって補正されていませんでした。この技術担当者はすでに死亡していて、補正処理が行われなかった詳しい経緯の解明は困難とみられています。

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