不正統計問題 担当者が問題報告しなかった理由説明[2019/02/26 11:52]

 厚生労働省の不正統計問題で、不正を把握していた担当室長がすぐに総務省に報告しなかった理由について「先にデータの補正結果を見たかった」と話していることが分かりました。

 毎月勤労統計調査では2004年から一部の企業を抽出する不適切な調査が行われていて、厚労省は総務省に問題を報告しないまま去年1月から本来の調査結果に近付くようデータの補正処理を始めていました。関係者によりますと、当時の担当室長は特別監察委員会のヒアリングに対し、「データの補正結果を見てから総務省に問題を報告しようと思っていた」と説明したということです。しかし、この担当室長は補正結果が出る前に定年退職し、後任にも詳しい状況を引き継いでいませんでした。特別監察委員会は、この担当室長個人の隠蔽を認めるかどうかについても慎重に議論しています。

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