被災地の医療貢献に期待 6年の休校経て初の卒業式[2019/03/06 11:52]

 東日本大震災からまもなく8年です。福島原発の事故でおととしまで休校していた准看護師の養成学校で5日、初めての卒業式が行われました。人手不足に悩む被災地の医療への貢献が期待されています。

 福島第一原発から4キロほどの距離にある双葉准看護学院は原発事故による6年間の休校を経て、おととしに福島県南相馬市で再開しました。卒業式は再開後、初めてで、2年間、勉学や実習に励んだ19人が卒業証書を受け取りました。卒業生の1人、藤田久美子さんは原発事故がなければ2011年4月に入学する予定でした。
 卒業生・藤田久美子さん:「本当に早く現場に出て、准看護師として一人前になるのが目標」
 原発事故による避難指示が解除された地域では戻って暮らす住民は高齢者が多く、医療や介護を支える人材が不足しています。
 卒業生・藤田久美子さん:「ここの地元に残って、少しでも看護師の手助けになれるようにこれからも頑張っていきたい」
 今年の卒業生の約7割は福島県沿岸部の病院に勤める予定で、被災地の医療への貢献が期待されています。

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