「高田松原」の美しい景色再生へ 奇跡の一本松の浜[2019/03/07 11:50]

 東日本大震災からまもなく8年です。岩手県陸前高田市では、津波で壊滅的な被害を受けた“奇跡の一本松”で知られる景勝地「高田松原」の再生に向けた取り組みが進められています。

 国の名勝「高田松原」は「白砂青松」と呼ばれる美しい景色が広がり、長年、多くの人に親しまれた場所でした。しかし、東日本大震災の津波で2キロの砂浜は消え、7万本の松はわずか1本を残して流失しました。震災から8年、高田松原を再生しようとする動きが本格化しています。海水浴場だった砂浜には10トントラック22万台分の砂が投入され、3年余りにわたった工事が先月に終了しました。松の植栽も市民やボランティアにより、おととしから始まりました。
 高田松原を守る会・鈴木善久理事長:「市民から愛されている高田松原を何とか復活したい」
 松は約4万本が植えられる予定です。ひときわ大きい苗木は、震災前に拾われた松ぼっくりから育ったかつての高田松原の松の遺伝子を受け継ぐ貴重なものです。
 陸前高田市出身の人:「松林を通して思い出がいっぱいできるような高田松原になってほしいと思う」
 陸前高田市の復興の象徴として整備が進められている「高田松原津波復興祈念公園」は再来年3月に工事が終わる予定です。

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